しまむらかずお&カノンズSP  ソング・リスト

その④  「は行」

 

24.  PASSION(パッション)

  ♪指くねらせて 踊る踊り子…。カノンズのピアニスト、藤島裕之さんも沢山の曲を作られています。ピアノ以外にドラムもベースもその他の楽器の音も入れて、仕上げられています。その主旋律のメロディを取り除いたCDを作ってもらって、そのバックを何度も聞いてイメージを膨らませ、歌詞とメロディをつけていきました。なぜか赤いライトに照らされて、フラメンコを踊る踊り子が浮かび、それを見ている女性の歌になりました。何となく歌謡曲に接近したのは、私のせいではありません。藤島さんのせいです(笑)。でも、物語のある歌で人気曲のひとつになりました


 

 

25. ひかりのカノン

  ♪今日もまた白い雲流れ…

 陽は昇り、また沈む…と続くこの曲は、カノンズの記念すべきデビュー曲。6年前、「リレー・フォー・ライフin高知」が初めて開催されるというときに、そのテーマソング制作の話があり、集められたメンバーは「カノンズ・スーパー・プロジェクト」と呼ばれました。ここからカノンズの物語が始まったのです。「リレ・フォー」は、がんと闘う人たちを応援して24時間歩き続ける0泊2日の催し物ですが、毎回特設ステージが組まれて、私たちは毎回、この曲をメインに、1時間ほどのステージを務めています。演奏中にも目の前を沢山の人たちが通り過ぎてゆくというという、他にはないユニークなライブです。毎年10月中旬に、高知市城西公園で開かれています。 

 

26. 昼下がりのソリチュード

  ♪何気ない昼下がり 白い空が辛くて…。

 高知市郊外の春野町に「英国風ナチュラルガーデン・自然の韻」というログ・ハウスのようなお洒落なレストランがあります。そこでは、しまむらのソロ・コンサートがたびたび開催されました。窓の外に広がる緑に包まれた、和やかなコンサートです。そんな行きつけのお店をイメージしてこの歌は生まれました。「ソリチュード」とは、孤独とか淋しいという意味。ベースの野村さんのアレンジが生きた人気の曲です。

 

27. ファースト・レター

  ♪あなたのために初めて書いた 手紙読み返したら…。

 《好き》とは書けないラブ・レターのけなげさと切なさを、イマドキのお若い人はご存知ないでしょうなあ(と、急に年寄りになるアタシ)。今はメールで告白、メールで返事。それも「ムリ」の二文字で終わる時代かも。あーあです。こんな曲、そのうちに重要文化財になるかも(苦笑)。

 

28. Fellow(フェロー)~あしたへ~

  ♪ずっと一緒にいたかった あなたのそばで…。

 ピアノを贈る運動を一緒に頑張った子どもたち、「クルック・ソングメイツ」。その卒業式を2014年7月に開きました。3年も続いたこの活動に一旦終止符を打って、また新しい道へのスタートとしたかったからです。この曲はその卒業式用にと作りました。13人の子どもたちは、もらったばかりの卒業証書を胸に、号泣しながらこの歌を歌いました。実に感動的でした。でも、その夜のライブハウスでのパーティーのフィナーレで、同じ歌を歌ったのに、ケロッとして賑やかに歌っていました。ホント、子どもにはかないません。 

 

 

29. forEAST(フォー・イースト)~東の空へ歌よとどけ~

♪白い鳥 傷ついて ほの暗い空の下で泣いている…。

 東日本大震の直後、大津波に襲われる町の姿が連日報道されました。「何かしなければ…」と思い、「何も出来ない」自分に、無力感と非力感でいっぱいになりました。一週間がたった頃、「何をするか」はまだ何も見えてはいなかったのですが、この歌が出来てきました。一カ月後、高知市内で開かれた小さなコンサートで、「被災地の学校へピアノを贈りたい」と発言。そこから一滴の会が生まれ、ピアノ募金がはじまりました。この歌は、その運動のテーマソングとなり、ずっと歌い続けてきました。あれから3年、33台のピアノを東北の子どもたちに届けることができました。皆さんに本当に感謝しています。


 

30.  Forever(フォーエバー)~みんなの笑顔が好きだから~

  ♪あなたがこんなに近くにいてくれる…。

 輪唱のことをカノンと言いますが、この曲はカノンで出来ています。海辺の町で年に一回キャンプをする団体があります。それは小児がんと闘う子どもたちのキャンプでした。その会のキャンプ・ファイヤーに招かれたとき、みんなで歌えるようにと、こしらえた歌です。ファイヤーを囲んで歌う、子どもたちの姿が目に浮かびます。 


 

 31. ブランコ

  ♪ゆらり ゆらり ゆらり ゆられて…。

 以前のバンド「ぐうぴいぱあ」の時代の人気曲でした。「ぐう・ぴい・ぱあ」とは土佐弁で「ぐう・ちょき・ぱあ」のことですが、10人のバンドで7年ほど活動しました。もう解散して30年近くになります。世の中、不思議なもので、当時のアルバムがYouTubeに乗っかり、「あれ、やってよ」と言われ、カノンズでもやることになった曲です。淡い恋心がブランコに揺れて、なんだか切なくて、そして愛しい青さを感じる曲です。 

 

32. ホーリーナイト・セレナーデ

  ♪こうして静かに 時は流れて…。

 クリスマス・イブには今でも、何だか特別な意味を感じます。何となく改まって二人が向き合う時間は、やっぱり貴重です。小さなキャンドルを灯して、その中でゆったりと…わおー、ああ恥ずかし。この曲にはファンが多いのですが、冬にしか歌えないと言う欠点があり、めったに歌えないのが残念です。

その①

「あ」行へ

その②

「か・さ」行へ

その③

「た・な行へ

その⑤

「ま・や・ら」行へ